巻末特集、「続・レザーに恋して」のところです。二次加工やエイジングにフューチャーした内容でウォレット、カードケースなどを取り上げていただいております。
エンボス(型押し)加工では普段、お世話になっている工場も取り上げられていて、なかなか面白いです。
ファッション誌ではありますが、このような「下支え」の業者さんが取り上げられるのは、なんか嬉しく思います。
型押しはこの「松本さん」という職人さんとコミュニケーションをとり、頼むこともあります。「向き」とか「圧の強さ」...とか云々とか。
一人でやっておりますが、こういった業者さん、革問屋、道具屋、副資材屋、他いろいろな人が携わりモノを作っております。
決して一人では成し得ないモノづくりです。
商売ではありますが、いつも感謝の気持ちを忘れずにいたいものです。
我々、みたいなのは「どっぷり業界に浸かってキャリアを積んでいる人」や「大枚もってなんでもいいからやってくれという人」でない限り、高いコミュニケーション能力が必要だと思っています。
業界が古く、かつアナログなので、足を使い、様々な職人さん、業者さん、自分の親より年上であろう方々とコミュニケーションをとり、蓄積された知識を引き出してクリエーションをしていく。
皮革系に限って言えば、漠然としてますが、最近は要するに「ハイブリッド」(既存の技術を組み合わせる)なんじゃないかなと思っています、新しい職人の形は。
ちょっと前に、話の中で「昔はサラリーマンより稼げたんだよ職人は..今は逆転してるけどな..」というベテランのサンプル職人の言葉が印象的で良い悪い抜きで時代の流れは感じました。
丁稚なんかで「好きな職業を選べた時代の人々ではない」60代、70代の職人さんが人生とともに積み重ねた、技術、知識には、それ相応の態度と尊敬を持って接しているつもりです。この辺は自分自身の哲学になっており、ぶれないモノづくりの態度や拠り所。そんなのをブランド名にしています。
そして、DIY的な、クラフト的なモノづくりが僕の場合はレザークラフト、銀細工ですが、ファッションの一面としてリンクして表現できれば良いなというのが自分の最近の考えであったりはします。
2015年への早めの狼煙といった感じですが、くすぶって、そのまま消えない様にしなければなりません(笑)。
珍しく長文で失礼いたしました。
高倉健とスティーヴマックイーンを重ねてフューチャーした、どっしりとした読み物的な内容で、他にも魅力的なブランド、商品も多数載っています。
年末年始。ぜひ、買って読んでいただければと思います。
本年もありがとうございました。良いお年を!
※Facebookでフォローして頂いている方には内容が重複してしまい、すいません。
※年始は4日からです。その間、電話は転送にしておきますので、お問い合わせはお気軽にください。